業務用エアコンの主流タイプとその取付工事について

業務用エアコンの主流は天井に設置するタイプで、主に4種類あり、それぞれ天井カセット形・天井吊り形・天井埋込ダクト・ビルトイン形と呼ばれています。その中の天井カセット形は、最も多く設置されるエアコンで、本体から離れた場所に吹出口が付けられ、吹出口が1方向や2方向もしくは4方向といった違いのある製品になります。室内へ均一に風を送れるため、適切な空調管理ができる事が特徴です。天井カセット形を新規で取付する際は、室内と屋外ともに工事が必要であり、加えて本体を埋め込む場所を作るため、天井に穴を開ける工事を行います。

また天井裏に場所がなければ設置ができないので、工事を依頼する会社に必ず現地を確認してもらいましょう。なお交換取付は、新規取付と比べて時間がかかりませんが、既存機器と新規機器でサイズがl違う場合は、天井を補修して穴の大きさを調整しなければならないので、注意が必要です。次は取付工事の流れについてですが、まずは機材の搬出入ルートや工事エリアの建物や物を保護するために養生し、その後に既存機器を撤去します。その際に冷媒ガスが出るので、法律の定めた通りに回収します。

一般的には室外機にガスを封じ込めて回収しますが、大型施設の際はガス回収機を使用する場合があります。次に新規機器の設置ですが、室内機と室外機を搬入して据付を行い、続けて配管の設置や溶接、電気工事などを行います。新たに冷媒を封入して試運転を行い、機器が正しく動作しているかを確認した上で、室外機の電流や電圧・ガス圧の検査や冷暖房の温度をチェックします。このように業務用エアコンの取付工事には、専門の技術と知識が必要な作業工程が多く含まれ、また業務用のような一定規模以上の空調設備を設置する場合には建設業許可が必要になるので、工事を依頼する際はその許可を取得している空調設備会社を選んでください。

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